時の流れ2014/03/19 23:06

ほのか
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0 Macro
アートフィルター:ファンタジックフォーカス
撮影場所:山口県萩市萩往還梅林公園




忙しさに追われ日常が川のように流れてゆく

寒さが和らいできたと思えば梅が咲いたという便りを聞き

こころにゆとりを持てぬままに早咲きの桜の開花を知り

そんなふうに大切な何かを時の流れに置き去ったまま日々を過ごす

ふと気がつけばもう百花繚乱の季節まであとわずか

このままではいけないと手に入れた僅かな時間を

自分だけのために自由に使おうとカメラを持って外に出てみると

いつもの年と変わらぬ春の風景がそこにはあった

写真を撮るということは季節を持ち帰るということだ

毎年変わらずに訪れる季節を持ち帰りパソコンのモニターで眺めて

この春、初めて一息ついたような心持ちになった

写真を撮るということはある意味流れゆく時を止めるということだ

手を延ばしても届かない流れの早さに追いつくためにシャッターを切り

ようやく手に入れた生きている証を無造作にメモリーの中に放り込み

後でゆっくりと楽しむつもりが思うままにはならず

そんなふうに貯め込んだ時の流れの断片が幾千万の蓄積となり

その蓄積そのものが我が人生であるかのような錯覚を起こす

一年がこんなに早く過ぎてゆくようになったのはいつの頃からだろう

寝る前の僅かな時間に僕はそんなことを考える

しだれ桜の参道を抜ければ2013/04/04 18:00

しだれ ほんのりさくら色
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0
アートフィルター:ライトトーン
撮影場所:山口市徳佐神角





物心ついてから学校を卒業するまでの間、

春には毎年のように出会いや別れがあった。

人生の大きな区切りを迎えて新しい場所に足を踏み入れるとき、

そこにはいつも満開の桜があって門出を祝福してくれたのを憶えている。

その頃にはたぶん今よりもずっとピュアだった僕の心には

「ここで頑張りなさい。」と励まされているように感じられ

そのことは、今でも普段は意識することのない記憶の奥底にあって

生きるうえで知らずのうちに心の支えとなっているように思う。

そのうちに大人になって社会に出ると、春という季節を特別に意識することもあまりなくなり

気がつけば人生の半分以上をそんな心持ちのまま生きてきたように感じられる。

ところが趣味として写真を撮ることをはじめてから、

再び春が特別な意味を持つようになってきたのである。

季節の風物詩を追いかけて自分の世界の中を忙しく歩き回り

それを何年も繰り返していると毎年新しい季節に出会ったとき、

その季節を無事に迎えられたことがとても幸せなことと感じられるようになってきたのだ。

いつの頃からか、毎年桜の季節に訪れる場所があって、

古い八幡様の社に続く参道を満開のしだれ桜を見上げながら歩く。

そうして社の前に並ぶと神主さんが参拝客ひとりひとりの垂れた頭に

御幣をふるってお祓いをしてくれるのだった。

それはお祓いというよりも、新しい春を迎えられたことを祝福してくれているようであり

大した信仰心など持ち合わせていない僕でも、

ここに来れば本当に春が来た喜びを実感することができるのである。

ひょっとすると一年で一番厳かな気持ちでお参りするのはこのときかもしれない。

お参りが済めば、いつものように屋台で買い食いなどしながら

また参道に戻ってカメラを手にしばらく遊びに興じるわけだ。

ここのしだれ桜は古木が多く、

小さなさくら色をたくさんつけた枝が時折風に吹かれて頭を撫でる。

そんな光景の中に身をおいていると

お参りのときに感じたくすぐったいような御幣の気配がよみがえり

僕は今年も頭上にある神様の存在を確信するのだった。

カメラ遊び2012/06/19 21:51

あじさいポートレート
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0
アートフィルター:トイフォト
撮影場所:長門市油谷向徳寺




カメラがデジタルになり、気軽に写真が撮れる時代になって僕の道楽がひとつ増えた。

今はどこへ出かけるにしても、たいていコンデジの一台は持ち歩いている。

このブログを見ればお分かりのことと思うけど、僕の贔屓のメーカーはOLYMPUS、

いろいろな意味で世間を騒がせたメーカーで、まず、この世界では少数派と思って間違いない。

OLYMPUSを使い始めたのは初めて一眼を買ったときからで

その初めての一眼は別にCANONでもNikonでもよかったわけだ。

でもね、今は他のメーカーのカメラを買う気はなくて

それはなぜかと言えば…、僕のへその曲がり具合に大いに関係しているということなのだ。

曲がったへそ持ち主にとってこれほど魅力的なメーカーはなくて

コンデジに関しては例外的にRICOHにかなり傾倒してるわけだけど、それを差し引いても

OLYMPUSのカメラを操るのはおかげさまでずいぶんとうまくなったと思う。

勘違いしてはいけないのが、このことは写真の出来とは全く関係のないことで

写真は、まぁ、相変わらず自己満足の…、

自己満足でいいわけだよ、カメラというおもちゃを弄るのが楽しいんだから…。

まぁ、フォーサーズに明るい未来はなさそうだけど、それはそれでいい。

これ以上買い替える必要がないからE-5とはじっくりと遊べそうだ。

困るのはマイクロだなぁ…。そろそろPENの新しいのが欲しくなってきたぞ。

アートフィルターも全部使えるのが欲しいし…。

重箱の隅をつつくような写りの差にこだわるのはプロに任せることとして

僕はせいぜいアートフィルターなんかで楽しく遊びたい。

で、高価なカメラを持って、おっと、別に持つのは勝手なんだけど

ファインダーの先しか見えてないおじさんにはなりたくないもんだね。

遊ぶ時はみんなで楽しく遊びたいものだ。

思いだすのは…2012/03/30 22:23

早咲きの桜咲く
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0
アートフィルター:デイドリーム
撮影場所:防府市向島小学校




遠い遠い昔のこと…。

水温む頃になるとよく母に連れられて田んぼのあぜ道でつくしを採った。

つくしを採ることはとても楽しいことだったが

家に帰ると採ってきたつくしのハカマ取りをさせられるのが常で

その作業をさせられるということはすなわち

今夜のおかずは「つくしの卵とじ」に決定ということなので

鳥の空揚げだとかハンバーグだとかが食べたかった子供の頃の僕は

このつくしのハカマ取りという作業が憂鬱だった。

山菜の味が少しはわかる歳になり、タラの芽とかふきのとうなどは

食べる機会があれば珍しがって美味しくいただくようになったが、

つくしの味は今も苦手だ。

同じ理由でわらびもあまり好きではない。

ではなぜタラの芽ならよいのかというと、

それは小さな子供を連れた母親が簡単に採れる山菜ではなく

子供のときに記憶に刷り込まれるほど食べさせられた思い出がないというだけの理由なのだ。

つくしを見て思いだすのはちょっぴりほろ苦い春の味覚。

そして母に手を引かれて歩いた春の道のあたたかさ。

今年も無事に春を迎えることができた。

何よりも喜ばしいことと感謝する。

梅いちりん2012/03/02 22:58

梅いちりん
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0
撮影場所:山口県萩市萩往還梅園




金曜日の夜、仕事を終えて外に出ると暖かな雨が静かに降っていた。

自転車に跨って風に吹かれながら帰る道すじには

少しだけ甘い春の匂いが感じ取れた。

季節の訪れを告げる梅の開花が今年は2週間ほど遅れているそうだ。

花開くのを今か今かと待ちわびるこの季節の変わり目を

こんなにも愛しく感じ始めたのは

やはりカメラを持ち歩くようになってからだろう。

花咲く季節の楽しみはカメラを片手に外へ出て

それでいて花を撮るでもなく、花を見るでもなく、

再び訪れた春に立ち会うことができた喜びを

ただ、体じゅうに感じたいということだ。

梅いちりんほどの温かさ…、

思えば百花繚乱の頃よりも幸せを感じられるのは

今、この時季なのかもしれない。

晩秋の彩2011/11/24 22:19

晩秋の彩
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0
アートフィルター:ライトトーン
撮影場所:山口市両足禅寺




もみじの葉が傷んでいたり、色づく前に落葉したりと、

初めはずいぶん心配した今年の紅葉シーズンも終盤となり、

終わってみれば例年の通りそれなりに美しい彩を見ることもできた。

カメラを趣味にしてからこれまでのあいだ、

ずっと「きれいなもの」だけを見たいと思っていたような気がする。

今年はそんなわがままを神様が少し戒めてくれたのかも知れず、

葉が傷んでいれば樹を見ればいい、

樹が傷んでいれば森を見ればいい、

森もだめなら山全体の彩を見ればいい、

そんなことを考えれば、秋を見る視点も変わり、

「きれい」でなくとも心を捉える風景が見えてくる。

考え方を変えると見えてくるものがあり、

歳を重ねると見えてくるものもあり、

人生だってそのうちには見えてくるのかも知れず、

まだまだ「見るべきほどのことは見つ」と言うわけにはいかない。

風舞い2011/11/17 22:29

風舞い
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED50mmF2.0Macro
撮影場所:周南市鹿野漢陽寺




もはや主のいない蜘蛛の糸に絡めとられた紅葉が

風にくるくると舞っていた。

そんな小さな光景を見つけた晩秋の休日…。

愛すべき至福のひとときだ。

深淵2011/10/22 22:15

深淵
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0
撮影場所:自宅




大口径レンズを前から覗き込むと

底の見えない深淵に誘い込まれる。

銀色の筒の中にある深い闇に魅了されたら

すでにレンズ沼という罠に嵌っているということだ。

そして困ったことにレンズ沼に嵌ったところで

傑作の数が増えるわけではなく

せいぜいブログのカテゴリーが増える程度のことなのである。

夏の日の思い出2011/08/18 22:21

夏の日の思い出
夏の日の思い出
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL ED 50㎜F2.0Macro
アートフィルター:トイフォト
撮影場所:山口県萩市むつみひまわりロード


いつの間にか今年もひまわりの見頃を過ぎて、



暑い暑いと言いながらも空にほのかな秋の気配を感じ、



夏を送る頃には毎年ちょっぴりの寂しさを覚える。



近頃、その寂しさのわけがおぼろげながらわかってきた。



ただ、わかったところでどうなるわけでもない。



わかるお歳頃になったというだけだ。

物欲かぎりなし2011/07/01 07:00

PEN DIGITAL
OLYMPUS E-520
ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0Macro
撮影場所:自宅



OLYMPUSのPENシリーズ、新機種が一気に三機種も発表になった。

なになに、世界最速AF?ふむふむ…、E-P3はアートフィルター全種搭載?

しかもGX200で慣れた画角の換算24mmHGレンズも同時発売?

うーん……………。絶句。

E-P1が家に来たのが去年の7月、

XZ-1が家に来たのが今年の2月、

E-5が家に来たのが今年の3月…。

全部気に入ってるんですけど…。

もうこれ以上カメラが増えても困るんですけど…。 









それと…、バイクも新しいの欲しいんですけど…。