夏空2013/08/04 22:31

夏空
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:広島県世羅郡世羅町世羅高原農場




梅雨が明けるのが異様に早かった今年の夏、

そんな夏ももう十日もすればお盆を迎える。

お盆を過ぎれば朝夕は過ごしやすくなるというのが通説だが

そんないつもの常識は通用しないんじゃないかと心配するほどの猛暑が続いている。

いつもは夏は夏らしく暑くなればいいと僕は考えているのだけど

こう極端な暑さが続くと、さすがにうんざりしてきた。

そして雨が降れば必ず豪雨…。

僕が子供の頃は暑い暑いといってもせいぜい31~32℃、

35℃を越えるような日は滅多になかったと思う。

猛暑日という言葉が使われ始めたのは2007年だそうだ。

最近の気象状況はやはり異常なのだろう、

「これまでに経験したことのないような大雨」という

聞き慣れない言葉もニュースで聞かれるようになった。

極端な暑さも災害を引き起こすような大雨も勘弁してほしいところだが

この季節、ビジュアルとしての夏空はやはり見たいものである。

人生もそろそろ秋口に差し掛かった頃、

生命の輝きの象徴のような夏空の構図は

去りつつある青春を呼び戻せそうな不思議な力に満ちているように思えるわけなのだ。

「青春とは人生のある時期のことではなく、心の持ちようのことを言うのだ」

というツィートが、最近、心の中に残っている。

その通りだと僕も思っている。

思っているくせに人生がそろそろ秋口などと感じてしまうのは

人生の夏の暑さに少々夏バテしてしまったのかな?とも考えてしまうわけだ。

心が揺らついたら夏の空を見上げればいい。

人生の指針となる言葉をネットから拾ってくればいい。

そんな少しのことで夏バテを解消できれば安いもの…。

見上げれば、春は煌めき2012/04/13 21:19

見上げれば、春は煌めき
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:長門市湯本温泉大寧寺




早いもので4月ももう半ば…。

あれほど待ち焦がれていた桜花繚乱のときももう盛りをすぎて

毎年のことながら、季節の移り変わりの早さに流されるような日常を生きている。

そんな慌ただしさの中で一日ほど花を見る時間に恵まれ

何年も通っている馴染みの場所に出かけてみた。

いつもの春と同じ光景が目の前に広がっている。

生きることに忙しく、忙しく働くわりには報われず

そんな日常の慌ただしさとは

花を見るわずかな時間をつくる余裕のない心持ちをを言うのだろう。

報われないなどと罰当たりなことを考えてしまう心持ちを言うのだろう。

会いに来ればいつもの穏やかな春の光景がそこにはあるのだ。

もうそろそろこころ豊かに生きる術を会得しなければ…。

どんなに冬が長い年でも、必ず春は来るのだから…。

薄明光線2012/01/09 16:33

薄明光線
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
アートフィルター:ドラマチックトーン
撮影場所:山陽小野田市縄地ヶ鼻公園





水仙の花が見頃だという記事を見つけて海辺の公園へ出かけてみた。

何かの間違いだったのか、お目当ての水仙はさっぱりだったが、

公園の端から海辺へ下りる道を見つけて浜を少し歩いてみた。

瀬戸内海でも一番西寄りにあたるこの辺りから海を眺めると、

対岸にはうっすらと九州の山々がシルエットとなって現れる。

冬らしいどんよりとした雲の間からは薄明光線が海に向かっていくつも放たれ、

その中でもひと際明るい部分は直視できないほど海が輝いていた。

その様子はまるでそこに神が降臨するかのような光景にも見えて

僕はしばらく立ち尽くしてその構図を眺めていた。

写真に撮れば目の前にある何気ない光景がドラマティックなシーンに変貌することがあって、

こんなことがカメラを持ち歩く楽しさなのかもしれず、

現像した画像に記憶の中にある構図が思い通りに浮かび上がって来れば、

ひとりで満足げににやにやしたりするわけだ。

西の果てに沈む夕陽を見る2011/09/26 20:47

落陽
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:長崎県平戸市生月島




見知らぬところへバイクに跨って出かけ、

見知らぬところに一夜の宿を借り、

ひとり西の果てに沈む夕陽を見る。

たっぷりと時間をかけて海に沈む夕陽を眺めたら、

潮騒を子守歌代わりに満天の星空に抱かれて眠る。

そして魂が解き放たれる至福のひとときを得て僕は甦る。

一夜花2011/07/25 21:15

ゆうすげ
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:山口県山口市阿東町船平山


ゆうすげの花を見るためにドライブに出かけた。

阿東町の船平山は山口県の端っこ、島根県津和野町に近い草の山だ。

予備知識を得るためにネットで少し検索してみると…、

「ゆうすげ」をキーワードにすると、温泉旅館とか、お食事処とか、そんな施設がよくヒットする。

夕方に咲いて翌日の午前中には萎んでしまう「一夜花」ということなので、

今度は「一夜花」で検索すると歌の題名ばかりが検索結果として表示される。

ようするに歌に歌われたり、施設の名前に使われたりで人気のある花なのだろう。

ここのゆうすげはゴルフ場(ゲレンデ?)の一角に群生していて、

たぶん夜の満開の頃には見応えがあると思うんだけど、正直、僕は3分咲きくらいのを見て満足してさっさと帰ってしまう。

今一歩執着心が足りないというか、まぁ、こんな調子では何を撮っても驚くような写真などは撮れないわけだ。

なので青空の下のゆうすげの花もいいじゃないかと少し負け惜しむわけなのである。

氷瀑2011/01/04 16:36

氷瀑
OLYMPUS E-520
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:愛媛県東温市白猪の滝




今年の正月休み、凍った滝を見に行った。

僕の故郷は瀬戸内海気候の温暖な土地柄なんだけど、廻りの山が高くて、街から車で30分も走れば氷の滝を見ることができる。

朝、駐車場に車を停めて靴を履き替え、新雪の遊歩道を歩きはじめた。

前の日の夜に降ったらしい雪の上には小さな動物の足跡があるだけだ。

30分ほど歩くと滝が見えてきた。

完全な氷瀑ではなかったけど、この時季にしてはまずまずというところらしい。

雪の予報だった空模様も時折青空が見えるまずまずのお天気となって、心穏やかに過ごすことができた大晦日だった。


休日の午後2010/12/06 00:39

休日の午後
OLYMPUS E-520
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:山口市旧山口県庁



ある休日の午後…。



ふらっと訪れた旧山口県庁は大正時代初期の建築物で、説明書きによると後の国会議事堂を設計したスタッフによる設計ということだそうだ。

この頃の建築物の意匠には、この時代の日本人の気概のようなものがよく表れていると思う。

意匠以外にも歴史的背景や構造方法など、建築に携わるものの教養として興味深いことはあるのだが、それは表向きの話。

このとき、知的好奇心の欲求を満たすことよりも頭の中を占めていたこととは…、



―窓から射し込む午後の光を背景にして女性のポートレートでも撮ってみたいな―



所詮、休日の午後に考えることなんてその程度のものなんだ。

が、連れていた妻をにわかにモデルに仕立てて窓際に立たせてみても、なかなか思うような写真など撮れるわけはない。

で、そのわけを考えてみて、それが彼女のせいでも、ましてや建物のせいでもないということは自分自身が一番よくわかっている。

これが素人カメラマンの憂鬱…、いや、楽しみというものだろう。

月待ちの庭2010/11/15 09:16

月待ちの庭
OLYMPUS E-520
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:防府市右田



防府市の【月の桂の庭】を拝観してきた。

今は一般公開されてなく、年に二日間だけの限定公開ということで、大勢の客で行列ができるほどだった。

受け売りを披露すれば、ここは多くの解説書で「空前絶後の独創性」を持っていると評価されている庭であるらしい。

そのような専門的な評価はよくわからないが、拝観にあたってはこの庭のご主人の丁寧な解説があり、またひとつうんちくが増えてなかなかに楽しいひとときを過ごさせていただいた。



ずいぶん昔に聞いた話によると、人が愛でる興味の対象は歳とともに動物から植物へ、最後に石へと変化するそうだ。

僕はといえば未だ動物園の恋しい青二才なんだけど、石の庭も良いではないかと少しは思えるようになってきた。

石の置き方や、築地塀、植栽の配置などの妙はまだまだ理解の外にあるけれど、広縁に座って庭を眺めていると不思議に心も和む。

さらに興味深いことに、この庭では一家の繁栄を月に祈る「月待ちの行事」というものがあるらしく、そんな場面を想像してみると、厳かで、そしてロマンティックな光景が目に浮かんでくるようだ。



森厳2010/11/14 22:26

森厳
OLYMPUS E-520
ZUIKO DIGITAL 11-22mmF2.8-3.5
撮影場所:山口市赤田神社




ふだんは何気なく通り過ぎている道の脇に鎮守の森があって、通りがかると背の高い銀杏の樹がきれいに黄葉しているのが見えたので寄ってみることにした。

周防四宮赤田神社、山口市の吉敷地区にある。

この辺りの里の氏神なのだろう、ちょうど七五三のお参りに小さな男の子が家族とともに来ていた。

いなかの小さな神社であるが、ひとたび境内に足を踏み入れるとそこには森厳なる空気が感じられ、観光化した大きな神社を訪れたときよりも厳かな気持ちになれる気がする。

紅葉見物でなくとも、時にはこうやって神様に会いに来るのも良いかもしれないと思った。