視線2012/08/25 09:33

視線
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
撮影場所:神戸市トアロード





出かけたい場所として都会と自然のなか、どちらかを選べと言われれば

間違いなく僕は自然のなかと答えるだろうが

ときにお気に入りのカメラを首からぶら下げて都会を歩くのも嫌いではない。

夏の休みに神戸へ行ってみた。

いろいろな顔を持つこの街を、E-P1を片手に片っ端から歩いてみた。

雨の天気予報は見事に外れて

カメラバッグの横に差し込んだ折りたたみ傘が邪魔でしかたなかったが

真夏の太陽に炙られながら、坂の多いこの街をただひたすら歩いた。

撮った写真は二百枚を超えていたけど

観光地を巡ってレンズを取り替えながら撮った写真はいまひとつパッとせず

帰ってからPCのモニターを見てがっかりするのは毎度のことだ。

歩いている最中にネックストラップを外してハンドグリップに付け替え、

レンズは17mm一本にしてみた。

常に右手にカメラを掴んでいる速射スタイルが街歩きにはしっくりくるようだ。

換算35mm前後の画角に合うのが都会の情景…。

画角を決めてしまえば見え方も気持ちも潔くなり、

もともと人間の眼にズームなんてないことをあらためて思い出す。

17mmパンケーキ、ぼくは写りに問題はないと思っているけど

さすがに最新のレンズに比べてAFスピードが劣ってきたような気がする。

リニューアルしないかねぇ…。

アートふる2011/11/08 22:47

モノクロームの街角から
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
撮影場所:山口市大殿大路




遠く室町の頃、時の権力の中枢の地であったこの辺りには

今、時代から置き去られたような古い静かな街が残されている。

ある雨の降る秋の日に僕はそんな街を訪れた。

傘をさして歩く街並みはいつもよりも色褪せて見えて

そんなモノクロームな装いが不思議にこの街に似合っているような気がした。

この日は「アートふる山口」という地域のイベントが開催されていて、

見知らぬ人の家に上がり込んで、その家の自慢のアートを見せてもらうという

一風変わったこのイベントに僕はいつの頃からか魅せられるようになり

毎年この季節を楽しみにしてここを訪れる。

今年は雨のアートふる…、秋の心情に染み入るような空模様だが

モノクロームの街角から感じられる「おもてなし」の心は変わらず

いつもにも増してハートフルな散策だった。

ふるさと2011/10/07 20:57

夕照のコスモス畑
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
アートフィルター:ライトトーン
撮影場所:山口市秋穂





最近、仕事の関係である老人施設を何度か訪れた。

訪れるたびに目にするのは

秋晴れの穏やかな陽射しの中にくつろぐお年寄りが数人…。

打ち合わせを終えて帰るときに

馴染み深い唱歌の歌詞が壁に貼ってあるのを見た。

二番までは憶えていた歌詞を目で追って、

三番を心の中で口ずさみ…、

気がつけば声に出して口ずさみ…、

穏やかな午後の光に照らされた壁に

大きくマジックで書かれた詞を繰り返し読み返し、

ふと「この詞をここで唄うのか…。」と思うと

わけもなく涙がこぼれそうになった。


     こころざしをはたして

     いつの日にか帰らん

       山は青きふるさと

       水は清きふるさと

                           文部省唱歌より引用

換算35mm2011/10/04 21:11

換算35mmの旅愁
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
撮影場所:北九州市門司港レトロ





秋になると訪れたくなる街があって、この港町もそんな場所のひとつ…。

何をするわけでもなくカメラを片手に海沿いの道をぶらぶらと歩く。

この日のお伴は換算35mmに少し足りない単焦点レンズをつけたE-P1。

思いっきり濃いめのレタッチで仕上げるのが秋の心情にあっている。

そして…、今年もまたそんな季節がやってくる。

よこがお その二2011/08/30 15:51

よこがお その二
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
アートフィルター:トイフォト
撮影場所:山口県周防大島なぎさ水族館

おさかなの顔をじっと見ていると、なんだかとても人間臭く感じることがある。

小さいくせに分別くさい顔をして、おまけにそれが三頭身なのだから、

そんなおさかなを見つけたら思わずにやっとしてしまうわけだ。

おまけにこのかえるあんこう、海の底をのっしのっしと歩いて移動して、

口の前で疑似餌を振って他のおさかなを釣ってしまう芸達者なのである。

なんとも愛すべきやつではないか…。

おもちゃ箱の優先順位2011/06/17 18:07

Rear Car
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL17mmF2.8
撮影場所:山口県萩市浜崎地区





コンデジのXZ-1を使うようになってE-P1の出番が極端に減ってしまった。

僕のカメラ道楽のメイン機材は現在E-5で、これを導入したことでE-520の出る幕はほとんどなくなってしまったんだけど、

これについては完全に用途がかぶってしまうのでしかたがないとあきらめている。

だけどE-P1はねぇ…、欲しくてたまらなくて買ったわけだし、XZ-1にリプレイスされるはずではなかったんだけど…。

嫁が愛用しているパナのマイクロはG、GFが最近3代目に更新され、近々OLYMPUSのマイクロ機もわらわらと出てくるという噂なので、

OLYMPUSマイクロ機の元祖であるE-P1と他の機材の立ち位置なんかをぼんやりと考えてみようと思う。

カメラは僕にとって【道具】ではなく【おもちゃ】であることは間違いなく、

なのでいくら性能が良くても遊んでいて楽しくないものや所有欲を満たさないものは持ち歩きたくない。

その点、E-P1は完璧に合格であるはずなのになぜか連れ出す機会がなくて、

連れ出す機会がないということはお気に入りのおもちゃで遊べない欲求不満が積もっていたんだ。

ネイチャー系の撮影にはE-5、林道ツーリングの相棒にはXZ-1、街並みをぶらぶら歩く時はE-P1でと思ってたんだけどなぁ…。

うーん…、しからば、というわけで少し前にE-P1で遊ぶために萩の浜崎地区へ出かけてきた。

重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い街並みをぶらぶら歩いて

ちょっと渋めの色合いに設定してパチパチやると、やっぱり楽しかったねぇ。

ふふふ…、やっぱりいいね、E-P1。

要は持っているおもちゃの数に比べて遊ぶ時間が少なすぎるということかな?

うーん…、そういえばバイクももうひと月以上乗ってないし…。

街歩き2010/12/09 22:43

スターダストトレイン
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
アートフィルター:ポップアート
撮影場所:北九州市小倉リバーウォーク



久しぶりに街を歩いてみた。

普段は街に出かけるよりも山に出かけることが多い僕なんだけど、たまには街歩きもいいかな?って少し思った。

買い物をして、おやつを食べて、映画を見て、ご飯を食べて、夜になれば光の街にわくわくして…。

本当はスターダストトレインにも乗ってみたかったんだけどね。

乗る楽しみは目を輝かせて待ってる子供たちに譲ったというわけだ。

ポップアートな思い出が残るといいね~♪

記憶と追憶2010/11/11 17:21

追憶の色彩
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
撮影場所:山口市パークロード



PEN E-P1にはアートフィルター機能が付いていて、

これが使ってみるとなかなかおもしろく、しばらくはこればかりで遊んでいた。

なかでもライトトーンとデイドリームというフィルターがお気に入りで

これが欲しいために最新のE-PL1ではなくE-P1を買ったようなものなんだ。

アートフィルターを使って撮ると、写した者の意図が写真に表れる。

意図なんてなくて、ただ遊んでみただけだよん!という場面ももちろんあるけど、

考えながら撮るとけっこう嵌ってしまうんだよね。

アートフィルターに限らずレタッチでいろいろ遊べるデジタル写真は元画像を簡単に弄ることができて、

そのことに賛否両論あるみたいだけど、僕はいろいろな機能を使って自分の感じたイメージを探してみるのもいいかなと思う。

写真って必ずしも見たままが映らなくてもいいと思うんだ。



一般的に記憶色というと、実際よりも鮮やかな色彩を言うらしい。

花の写真とか紅葉の写真を撮って後で見ると、もっと鮮やかだったよなぁって思うことがよくある。

だからレタッチソフトの記憶色って鮮やかに修正するものが多いよね。



美しいものを見たときの感動は、やがて心の中で色褪せてゆく。

そして感動そのものは長い時を経て消滅し、感動したという記憶だけが心の中に留まる。

人はふとしたきっかけでその記憶を呼び戻し、ノスタルジーという時空を彷徨い遊ぶ。

となれば、青っぽくて彩度が低い色のデイドリームは追憶色ってところかな…。




本棚2010/11/10 17:15

いつか青空の下で
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
撮影場所:山口市パークロード



本棚に本が溢れてきて戸惑っている。

あまり世間の流行を追わず、気に入った作家の文庫本を月に2~3冊買うだけの読書だけれど、

いつか入れ物がいっぱいになる。考えてみればあたりまえのことだ。

あたりまえのことだけど、いっぱいになるまで気がつかないふりをしていた。

最近、お気に入りの作家がまた一人増えた。

著書がかなりあるみたいなので、しばらくはいいペースで楽しめそうだ。



幹線道路から少し外れると行く先はやがて土の道になり、その道がすっかり落ち葉で覆われている。

あたりに耳に障る音はなく、かさかさと落ち葉を踏んで歩く音だけが僕の後ろをついてきた。

知らないようでなぜか見たことがあるような…、そんな不思議な気分で僕はひとり歩いている。

しばらく歩くと、目の前の紅葉色に色づいた林の斜面に小さなとんがり屋根の家が見えてきた。

頬を撫でる空気はひんやりとしているが寒さを感じるような風はなく、大きな間口のテラスドアは林に向かってまっすぐに開いている。

そのテラスドアから部屋の中に木漏れ日が射して、そこだけ浮き上がるように見える場所にはどうやら壁一面の本棚がしつらえてあるようだ。

居間から続くウッドデッキには古い洋画に出てくるような揺り椅子が置かれていて、丸い眼鏡をかけた白髪の老人が微かにゆらゆら揺られながら本を読んでいた。

傍らの丸いテーブルの上に湯気の上がっているコーヒーカップがひとつ置いてあり、その横に転がっているのは年代ものの一眼レフのようだ。

坂の細い道を昇りきって声をかけようと息を吸い込んだ瞬間にその老人はふと顔を上げて、そのとき、僕は30年後の僕と目が合った。

「やぁ、来たかい?この景色に見覚えがあるだろう?おまえが撮り続けた写真がいっぱいになったからこの家の背景にしたんだよ。

 後ろの本棚に、今まで読んだ本も全部並べてある。おまえが読んだ本なんてこんなちっぽけな本棚に全部納まってしまうくらいしかないけど、

 あと30年経ったらここへ来て好きなだけ思い出の景色を眺めて、好きなだけ本を読んで暮らすといい。」


老人はにっこり笑ってそう言うと、またゆらゆらと揺られながら本を読み始めた。

ふと部屋の中を見ると、細長い眼鏡を鼻先にのせた老婦人が、編み棒を持って毛糸の玉を転がしながら子犬と戯れていた。






夕焼け2010/11/07 17:10

夕焼け
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
撮影場所:防府市佐波川河川敷



日が暮れたら今日はおしまい…、っていう黄昏時、

こんな時間に外にいるって幸せなことなんだ。

そして見上げた空の色が、立ち止まって見惚れるほどきれいだったら、

明日もいい一日になりそうな気がするんだなぁ…。