フォトパス感謝祭2013/10/07 22:08

中秋
OLYMPUS STYLUS XZ-10
i.ZUIKO DIGITAL ED4.7-23.5mmF1.8-2.7
撮影場所:山口県山口市徳地





前の記事に書いたオリンパスの旗艦OM-D E-M1を体験すべく

広島の街まで出かけてきた。

会場に着いてさっそく実機を試してみる。

大伸ばしでプリントされた写真を見ると

なるほどISO6400でも鑑賞に堪えられるほどの高感度画質の良さ、

フルサイズ機に負けない解像感など、画質面の進歩は特筆に値するようだ。

加えてフォーサーズレンズがストレスなく使えるAF性能の向上、

そして色合いや彩度をその場で変えて楽しめる新機能や、

シャッター半押しでファインダー像がピタリと止まる手ぶれ補正の性能などなど

旗艦を名乗るだけの性能は充分に保有しているようである。

何よりもその軽さと小ささ、フラッグシップの品格に少し欠けるように感じるものの

持ち歩きのしやすさは何物にも代え難く

カメラはその場に持っていてなんぼという一番の性能が備わっている。

困ったな…。

買うのは簡単、なのだけど、置く場所がない。

というのは我慢する言い訳に過ぎないが、

正直、もう気持ちは半分カートの中に入っているわけだ。

同時に発表されたF2.8通しの標準ズームがまたいい出来のようで

そうなると買うならレンズキットというわけで

となると14-54の出番は激減、E-5の出番もほとんどなしという事態に陥りそうなのである。

が、手離すには忍びなく…、また買い増し…。

ところが、コンデジのフラッグシップも出そうという噂もあり

コンデジ好きの僕としてはスルーするわけにはいかなくなり

キャンギャルの笑顔に惑わされる以上に困った状況になりそうなのだ。

が、実はXZ-10で十分だと思っている僕も存在するわけで…。




この続きは夢の中で考えようと思っている次第なのである。

2013/10/11 21:18

雨降る街角
OLYMPUS STYLUS XZ-10
i.ZUIKO DIGITAL ED4.7-23.5mmF1.8-2.7
撮影場所:広島市元安橋東詰




ずいぶんと夜が長くなってきた。

仕事に区切りをつけて帰り支度を始める頃には

もう夜の帳が下りている。

少し遠回りをして川沿いの道を行けば

犬の散歩をする人やジョギングをする人の影が

ときおりヘッドライトの光の中に浮かびあがる。

河原へ下りて車のエンジンを切るとすぐに闇と静寂に覆われ

何にも邪魔をされずに物を想うには申し分ない環境だ。

すっかり暗闇となった土手に腰掛けて目を閉じると

目の前には一筋の光も見えない暗黒の世界が広がり、

そして僕は初めてその漆黒の闇が怖いと思った。

堪らなくなって目を開けると空にはいくつかの星が見えて

その瞬間に現実の世界に引き戻され少し安堵してため息を吐く。

そして…、実は本当に怖かったのは暗黒の世界そのものではなく

その世界に惹きこまれそうになる心の闇だったのだと気がついた。

目を閉じれば現れる闇は無限の広がり

そんな世界を覗き込んでみたくなる心の闇は底無しに深く

一度惹き込まれたら容易には戻って来れなさそうな強い力を感じる。

その強い力を振り切るだけの強靭さを

果たして僕は持っているのだろうか?

天に向かって2013/10/21 21:20

天に向かって
OLYMPUS E-5
ZUIKO DIGITAL 14-54mmF2.8-3.5Ⅱ
撮影場所:山口市秋穂二島




よく晴れた秋の休日に近くのコスモス畑へ出かけてみた。

この花を見に行く日にはいつも風が吹いている。

今日も風が吹いている。

涼やかだ。

空も抜けるように青い。

コスモスは青い空を目指すように天に向かって花開き

風にゆらゆら揺れるのは決してか弱いからではなく

強い力に折れないしなやかさを持っているから…。

可憐な花一輪はただ可憐なばかりではなく

一瞬の煌めきのために生き抜くしたたかさをも兼ね備え

それでいてそのしたたかさを感じさせることはない。

すごいことだ。

心の弱さを強がることで隠そうとする誰かとは大違いだ。

そうだな、目を覚まして少し風に揺られてみるか…。

漂う2013/10/24 21:55

漂う
OLYMPUS STYLUS XZ-2
i.ZUIKO DIGITAL ED6-24mmF1.8-2.5
撮影場所:長門湯本大寧寺




カメラを持ってバイクでひとりで出かけるとき

当たり前のことだろうが、そのときの気分によって行きたい場所が変わる。

というよりも、出かけるときに行きたい場所など決まっていないほうが多い、

というのが僕の散歩のスタイルだ。

季節はそろそろ紅葉がはじまろうかという頃…、

実はバイク乗りにとってこの季節、冬が始まる季節の変わり目でもある。

身体がまだ寒さに慣れていないこの時季、

ついこの間まで海が見たいと思っていたのが嘘のように

心が別の風景を欲しがる。

ひとりで出かければ思ったところでバイクを停めてカメラを取り出し

思いのままに寄り道をしてひとり遊びを堪能することができるわけで

このスタイルは絶対に捨てられない大切な大切な時間なわけだが

反面、寂しくてやりきれなくなるときがある。

そしてやりきれないなどと思いながら

実はやっぱりその寂しさを楽しんでいるわけだ。

自由を手にするということはそれに伴う寂しさを受け入れること。

まったくの自由を得るためには、無縁の世界に足を踏み入れなければならない。

そんな覚悟など到底あるはずもなく、

ただそんな気分を味わいたくて漂い、そしてその寂しさに途方に暮れる、

そんなひとり遊びを僕は繰り返している。

錦秋の饗宴が終わればやがてモノクロームな冬がやってくる。

今年の冬、僕はどんな思いを抱えて過ごすのだろうか?

冬が来る前に2013/10/29 21:19

冬が来る前に
OLYMPUS E-P1
M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8
アートフィルター:ジェントルセピア
撮影場所:下関市豊北町角島牧崎




季節外れの台風が去った後、

急に温度を下げた秋風が冬を迎える準備をしなさいと告げているようだ。

つい最近まで少しだけ残っていた夏のなごりも完全に消えてしまって

風の冷たさに敏感なバイク乗り達はもう一足先に冬を感じている。

思えば暑いとか寒いとか雨は降るなとか台風来るなとか

僕はどうにもならない天気に文句ばかり言っているような気がするが

立ち直れないほど自然に打ちのめされたことはない。

無事であることのありがたさは災害の報道を見るたびに思うことで

生涯を通じて無事であり続けるということは

ある意味奇跡に近いことではないかとも思える。

そんなことを考えながら出かけた秋の海は

台風の余波なのだろうか、打ち寄せる波が岩に砕けて白いしぶきをあげていた。

が、空は青く晴れ渡り、灯台が見えるこの岬には恋人たちが逢瀬を楽しんでいる。

その幸せがいつまでも続けばいいねと祈りながら僕はシャッターを切る。

冬が来る前のわずかな時間を惜しみながら僕はバイクを走らせる。

この秋が終わりを告げる頃、真冬の寒さに堪えられる強さを

きっと僕は手に入れているに違いない。

きっとそうあることを願いながら…。